にんじん工房

多田農園にんじんにんじん工房は2000年にオープンしました。オープンの3年前に、畑全部を人参栽培に切り替えて人参専業としてスタートしていました。旧玉ねぎ倉庫を人参の洗浄、選別などの機械を設置したミニプラントを整備して始めました。畑では、大型の人参収穫機を導入して収穫し、天然水で洗浄してブラッシングし、選別、箱詰めしてリフトが入ることができる大型冷蔵庫を手作りで準備して予冷をして大型トラックなどで東京、横浜など関東方面、愛知、大阪、九州などの卸売市場に出荷していました。にんじん工房を作ったそもそものきっかけは、毎年、30%ほど出る規格外品の処理です。野菜はどんな野菜も多くの規格に選別しなければなりません。人参も例外ではなく、大きさ、形などで10種類くらいに選別されます。

にんじんジュース加工作業市場価格が高い時は、規格外品もなんとか経費は取れますが、安い時は、経費どころかお金を付けて出荷するようなものです。そこで、なんとか価値を高めて販売できないかとの思いで小さなにんじん工房を作りました。当時、人参をできるだけ人工的に手を加えないで加工して販売できないかということでした。そこで、考えたのが人参を搾っただけのジュースでした。しかし、人参はPHが6.3くらいあり、腐敗するには最適のPHでしたので、冷凍することにしました。搾って冷凍しての販売ではありますが、商品となると簡単ではありません。そこで公的研究機関の研究員の力も借りながら商品化して販売を始めました。生産者が作る加工品としては一番いいと思いました。というのは、原料勝負だからです。畑でより品質の高いものを生産するとそのまま商品に反映されることになります。最初は慣行栽培の人参を使っていましたが、その後、減農薬栽培人参、さらに無農薬栽培人参につながりました。

にんじん搾り造りの作業また、近年は、抗酸化作用が高い人参づくりに努めています。人参を搾って冷凍したものは、生のにんじんジュースに一番近いジュースになります。このにんじんジュースは、がんなど病気の方が多く利用していますので、より効果が高まる人参づくりに努めています。現在は、限られた面積のなかで人参を栽培しており、冬期間に製造できる数量の限定商品です。無農薬栽培は除草など労力的にも現面積以上はできず、原料の貯蔵用の冷蔵庫にも限りがあります。今後も病気の方たちのためにより免疫力が高まる人参栽培に力を入れていきたいと思います。
瓶入りのにんじんジュースは北海道産の高抗酸化栽培人参使用です。

このにんじん工房では、冷凍ジュースのほか、瓶入りのにんじんジュース、りんごジュース、千両梨ジュース、ピノ・ノワールジュースなども作っています。

にんじん搾り
にんじんジュース
多田農園ジュース

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