3月10日からぶどう畑の針金に巻き付いたぶどうの巻蔓取りを始めました。畑にはまだ50㎝ほどの積雪がありましたが、雪質も硬く、歩き易い状況でした。この巻蔓には病原菌が残っており、今年の栽培に影響がでます。ハサミを使って手作業で行うため時間がかかる作業です。 T
3月26日からぶどう樹の枝上げ(整枝誘引)を始めました。今年は、テープナーという道具を使ってビニールテープ留めを中心に行うことにしました。作業は、4~5人で順調に進んでいます。4月10日頃には終わる予定です。T
3月17日、農園で消防訓練を行いました。宿泊施設があるので年2回訓練を行っています。今回は、消火器の使い方と通報訓練を行いました。当日は、消防署から署員2人が来ていただき、指導をお願いしました。通報訓練は、実際、消防署に電話をして体験しました。訓練の場合は、事前に署員から消防署に連絡して訓練を開始することを告げます。そして119番通報をします。「訓練、訓練」という枕詞を入れてから通報訓練をすることになります。T
3月12日からりんごの樹の剪定を始めました。樹の全体を見てどのような形にするか考えます。そして、基本的な剪定を行って全体を見てまた考えます。また、りんごの樹の難病の腐乱病がかなり出てきました。ひどい樹はチェーンソーで切り倒しました。植えて天塩かけて育てた樹を切ることは正に断腸の思いです。T
3月中旬、りんご畑の雪の上で孫が1時間以上も楽しく遊んでいました。雪は堅雪なので、靴が抜かることもなく、陽射しが暖かく絶好の外遊び日和でした。私は傍でりんごの樹の剪定を行っていました。農園だからできる特権です。T
3月21日、旭川市神楽にある三浦綾子記念文学館に行ってきました。三浦綾子さんは、1964(昭和39)年、朝日新聞創刊85周年記念の1千万円懸賞小説に応募して、応募総数731編のなかから三浦綾子さんの「氷点」が当選しました。60年前の1千万円ですので、現在ではどのくらいになるのでしょうか。三浦綾子さんは、1922(大正11)年生まれで、戦時中は教員をして戦後は病気療養を含めて雑貨店を営んでいました。私も20代のころは三浦作品をよく読んだものでした。また、上富良野町と縁もあり、大正時代の十勝岳の大噴火により泥流が上富良野町を襲い、140名もの尊い命を奪った出来事を「泥流地帯」として小説にしていただきました。町はこの「泥流地帯」を映画化したいと動いており、つい先日、ようやく具体的に決定したようです。記念館には、5年ほど前に新たに当時の書斎を移設しました。この部屋は、三浦綾子さんが出てから入ったことがあるので懐かしく見入っていました。縁なのでしょうか、昨年、記念館からの依頼により、プライベート商品としてワイン(ピノ・ノワールとシャルドネ)を納めさせていただいております。この記念館は、「氷点」の舞台にもなったストローブ松の木立が美しい見本林の中にあります。T
いつもコラボしている美瑛町のレストラン「仲町プラス」の木村シェフに依頼して5品、冷凍保存用の料理を作っていただきました。その1品のトマトソース煮込み風ハンバーグを湯煎して試食しましたが、作り立てと遜色なく美味しく出来上がっていました。そのほか、牛のほほ肉ワイン煮込みなどがあります。今後、活用方法などを検討したいと思っています。T
農園から4㎞ほど西に行ったところにある「ベストム」という巨大スーパーの一画にネパールカレー店「ポカラダイニング」があります。久し振りに家族で行ってきました。このお店は、ネパール人が経営しており、多くのスパイスを使用して辛さも含めてメニューは豊富で体に優しいカレーです。ナンも美味しく、テイクアウトもでき、地域の人たちも多く利用しています。この場所は、過去に出店した1店目、2店目はうまくいかず、場所自体が良くないのではと思っていましたが、この店舗は10年くらい続いています。T
3月19日、農園近くのベストムスーパーの中に、「ニトリ」がオープンしました。さっそく、行ってみましたが、多くのお客さんで賑わっていました。新聞報道の似鳥会長の談話によると、出店基準は人口が5万人以上の地域だそうです。この富良野地域は4つの市町村を合わせても人口が4万人ですので実験という位置づけだそうです。ただ、車で40分くらいの所には人口1万人の芦別市があるので、それを合わせるとちょうど5万人になります。この出店は地域の多くの方々が喜んでいるようです。T
3月30日、旭川市の中心から北に車で15分ほどの所に位置する桜岡というところでレストランや宿泊業を営む「株式会社じゃがばたあ」が主催して上川管内の4ワイナリーの座談会と試飲会が行われました。4ワイナリーは、当ワイナリーとトワワイナリー(鷹栖町)、森臥ワイナリー(名寄市)、大坪ヴィンヤード(東川町)です。準備期間が1か月程しかない中、さらに年度末にもかかわらず27名もの方にご参加いただきました。旭川市は32万あまりの人口を抱える道内第2の都市ですが、地元ワインの普及率は低いのが現況です。今後、旭川市を中心に地元の上川管内での認知度を上げるために努力したいと再認識したイベントでした。また、敷地内にあるコテージは1棟貸しの料金が10数万円の高級宿です。T
トランプ関税には困ったものです。大統領といえども世界中を振り回すことをいとも簡単に決めて行動することに世界中が辟易していることでしょう。多田農園も対岸の火事として傍観している立場ではなくなりました。この原稿を書いているたった今(4月3日)相互関税で24%の関税をかけるというニュースがあり、ニューヨークに向けて初輸出の矢先に先方から待ったがかかりました。どうなっていくのか推移を見守るしかありません。1か月ほど前の報道でヨーロッパのワインには25%の関税をかけるとの発表があり、大打撃を受けると困惑していましたが、あっという間に世界中に相互関税をかけるとは。世界の貿易ルールは長い時間をかけて検討して決めていったもので、当然、すべての関税には裏付けがあり、それを根底から覆す行為は決して許されるものではないと思います。T