多田農園通信2024年10号

多田農園通信2024年10月号
多田農園通信2024年10月号
防鳥ネット

9月中旬、防鳥ネットを張りました。昨年は、全道的に果樹の鳥害が多く、当農園もムクドリの大量襲来を受けてかなりのぶどうが被害に遭いました。今年は、ぶどうの実っている範囲にネットを張ることにしました。ただ、防鳥用のネットは価格も高いため、麦稈ロールネットという牧草を梱包した外側を包むネットを使用することにしました。重さ30㎏ほどのネットを巻いたロールを軽トラに装着する装置を地元の大工さんに作ってもらいました。なかなかの優れものでスムーズに張れました。収穫後のネット回収に課題がありますが、それも考案してくれるとのことでした。T

鳥獣害対策

鳥獣害対策として鹿、小動物、鳥類などに忌避効果のある高周波音を照射する装置をぶどう畑の真ん中に設置しました。効果のほどは未知数ですが、使用しながら効果的な周波数や高さなどをつかんでいくことになります。この装置は車に衝突する鹿を避けるために開発されたもので、ネットと共に鳥害から守ることができればと思います。T

ぶどうの収穫

9月26日からぶどうの収穫を始めました。最初に収穫したバッカスは、昨年12月上旬の低温による凍害が影響し、春の萌芽期にはかつてない萌芽状況でした。しかし萌芽したぶどうに花芽がきちんと付き、開花期の雨をクリアできたため結果的には豊作でした。9月30日に収穫したミュラー・トゥルガウも豊作でした。美味しいワインになることを願って収穫と仕込み作業が続きます。T

さっぽろオータムフェスト2024

9月6日からさっぽろオータムフェスト2024が開催され、初日に生産者ブースに参加しました。その後、札幌へ行った際にも立ち寄りましたが、平日にも関わらず観光客など多くの人で賑わっていました。北海道の人口の半分は190万都市のこの札幌圏に集中しており、賑わいは道内の他の街とは比べ物になりません。。T

ワインの試飲会

9月11日、当ワイナリー以外のワインの試飲会をしました。今年の日本ワインコンクールでグランプリを受賞した中富良野町のドメーヌ・レゾンのソーヴィニョン・ブランをはじめ、道内外の受賞ワインなど10種類の試飲をしました。受賞ワインだけあってどのワインも美味しく自家野菜のオリーブオイル焼きもいいペアリングでした。T T

道内ワインの試飲

9月24日、道内ワインの試飲をしました。「のらくら」のシャルドネ、ピノ・ノワールとメルロのブレンド、ドメーヌタカヒコ2017ピノ・ノワール、山崎ワイナリーのアコロン、多田ワイナリーの2017ピノ・ノワールの5本です。楽しい有意義な試飲会でした。T

リベラワイナリー

9月12日、札幌市街の中心部に開設したリベラワイナリーに行ってきました。このワイナリーは多機能型就労支援継続支援施設が運営しており、障がい者の働く場を目的にしているので、ぶどうやりんごの果汁を購入し一年中、醸造している特殊なワイナリーです。代表の平澤さんに内部を案内していただき、併設された小さなレストランで食事をしました。今回のワイナリー訪問は、ここを設計した株式会社T&N北海道設計事務所の代表取締役多田康郎さんとのご縁からでした。昨年、当ワイナリーが北海道新聞に紹介されたのを見て同じ姓だったことで電話を頂いたことがきっかけでした。また、当日村松法律事務所代表の村松弘康弁護士を紹介され、帰りに30分ほど事務所に立ち寄りました。15名の弁護士を抱える大きな弁護士事務所で、いろいろな話の中で、現在のこどもを取り巻く環境の悪化や将来を憂いておられました。ご自身も教育、福祉などに積極的に関わっておられ、北海道を代表する設計事務所、弁護士事務所の代表の方々と知り合えたことは大変有意義なことでした。T

辰巳琢郎さんの一行

9月15日、俳優で無類のワイン好きで知られる辰巳琢郎さんの一行21名が来園されました。あいにく降ったりやんだりの天候でしたが、夕刻には晴れ間も見え、帰る6時頃にはみなさん夕陽に感動されていました。ワインは2種類試飲して頂きました。T

見学研修

9月17日、地元上富良野町内の小学校から5年生11名が見学と研修で来園されました。後半は見えないボックスに野菜を入れて手で触って当てるクイズなどの教材を使って研修を行いました。最後には、事前に頂いた質問に答えて1時間半の見学研修を無事、終了しました。T

修学旅行生が農業体験
大阪豊中高校

9月18日、大阪豊中高校(写真▲左)からの修学旅行生が農業体験で来園されました。無農薬キャベツの草取りやりんご採り、じゃがいも収穫などの体験と自家製のえだまめピザなどを試食して終わりました。T

神奈川県立上溝高校

9月26日、神奈川県立上溝高校(写真▲右)の11名が終日農業体験をしました。ちょうどこの日からぶどうの収穫を始めたので体験していただきました。慣れない作業でしたが丁寧に取り組んでいました。T

無農薬人参

9月3日から5日間、無農薬人参を収穫しました。今年も人参畑は草との戦いでしたが、なんとか収穫にたどり着くことができました。今年は、連作畑、隔年畑、長期間栽培していない畑の3つの圃場で栽培してみました。結果は3者3様でした。次年度に向けて参考にしたいと思います。それでも、搾っただけで冷凍した「にんじん搾り」と瓶入りにんじんジュースの原料は確保できました。さっそく、ジュースづくりをしてお客さんに届けました。T

野菜の収穫

人参とじゃがいもの収穫は天候に恵まれたなかで行われました。今年、4月に来た小学校1年生の孫も一生懸命、収穫を手伝っていました。人参もじゃがいもも無農薬ですので、雑草が多く、作業は手間がかかりましたが、健康で安全な野菜の収穫は気持ちがいいものです。T

新規就農

5年ぶりに茨城県で新規就農したご夫婦が来園して農家民宿に泊まっていきました。道内の銀行に勤めていましたが早々と退職して就農しました。縁があってシイタケ農家を事業承継して頑張っています。毎日が楽しいそうです。奥さんは一週間の半分は別の仕事をテレワークして、半分はシイタケの仕事をしているそうです。頼もしい姿に変わってきているのをうれしく感じました。T

東中の開拓記念碑

地元東中神社の境内には、開拓記念碑があります。毎年9月4日の東中神社祭に合わせて住民みんなでお参りしています。この開拓記念碑には入植時の名前と年度が刻まれています。私の祖父の多田儀太郎の名前もあり、明治34年の入植です。また、この記念碑の隣には50年ほど前に作られた「若いちから」という銅像があります。男女の子供たちが地球をもって支えている姿で、まさに現在にぴったりのすばらしい銅像です。よくこの地に作ったものだと感心して見ていました。T

東中神社祭

9月4日は地元東中神社祭で、地域内を子供みこしと清流獅子舞が練り歩きました。小さな地域ですが、昔のお祭りの姿そのままです。また、境内では奉納子とも相撲も行われ、隣接の小学校内ではPTAのみなさんによる縁日が行われて盛り上げていました。子供たちはお祭り用の通貨をもって食べ物やゲームをして楽しんでいました。T

地鎮祭

9月14日、新た建てる家の地鎮祭が行われました。神主さんはなしで、手作りの祭壇で行われました。お神酒の代わりにピノ・ノワールのワインで行いました。晴れ渡った青空の下で清々しい気分で工事の安全と家主家族の幸福を祈って行われました。T

編集後記

今年もぶどうの収穫期を迎えました。毎年思うことは無事ワイナリーにぶどうを運び入れることができるのかということです。ぶどうの入ったコンテナをワイナリーに入れてはほっとしています。天候被害や鳥獣害など多くの外敵に神経をとがらせながら無事、収穫できることを祈るばかりです。昨年は、中盤以降ムクドリによる被害に悩まされました。収穫目前のぶどうを大量発生のムクドリがどんどん食べていったのでした。昨年と違い今年は、山にはヤマブドウやドングリなどが豊作のようなので、動物たちも畑まで来なくても足りているのではないかと思ったりもします。動物たちとの共生が自然界では一番いいのでしょうが、現実はそうはいきません。T

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