多田農園通信2024年5号

多田農園通信2024年5月号
多田農園通信2024年5月号
りんごの剪定

4月3日、富良野地区農業改良普及センターの果樹担当の桂川さんに来ていただき、りんごの剪定について指導いただきました。りんごの樹は大きく分けて2種類あります。ひとつは昔からあるりんごで丸葉台木といい、もう一つは現在主流となっている矮化性台木です。農園のりんごは丸葉台木ですが、桂川さんと相談して矮化性台木の剪定方法で行うことにしました。りんごの大敵は腐乱病と黒星病ですが、近年、腐乱病の発生が全道的に多く発生しています。腐乱病対策は、罹患した部分を専用の刃で削り取り、薬剤を塗布して抑えるやり方です。手遅れの木もあり、早目の処置が大事です。T

かみふらのシードル紅玉2023

4月3日、かみふらのシードル紅玉2023をリリースしました。750ml入り1,870円(税込)と330ml入り825円(税込)の2種類です。弾ける果実味と絶妙なバランスが特徴的な、どんなシチュエーションにもぴったりな愛らしいシードルです。ワインの地理的表示制度ができてから国税庁の認定を受けなければ地名は使えなくなっていました。この制度は原料がぶどうの場合の果実酒のみの適用でしたので、りんごが原料の場合は適用除外ということで、農園のある上富良野の名前を使うことにしました。T

ぶどうの苗木

4月22日、ぶどうの苗木バッカスの剪定を行ないました。剪定後、ひと晩水に根を浸してから翌日に畑に移植しました。風のない暖かな天候にも恵まれたいい移植日和でした。T

バッカスオレンジサンスフル2023のボトリング

4月3日、バッカスオレンジサンスフル2023のボトリングを行いました。バッカスオレンジは初めての製造です。ビンは透明瓶を使用してオレンジが見えるようにしています。オリエンタルなスパイス感が感じられる上品なオレンジワインです。亜硫酸塩不使用の完全無添加ワイン。750ml入り3,520円(税込み)。T

バッカスオレンジサンスフルとミュラー・トゥルガウ

4月25日、バッカスオレンジサンスフルとミュラー・トゥルガウ(微発泡)をリリースしました。どちらも春にぴったりのワインです。また、5月が旬のグリーンアスパラとの相性もぴったりだと思います。T

来園

4月17日、江別市にあるワインショップマルコマールの槙村代表夫妻と店長の武司さんが来園されました。ここのワインショップはスペイン産のワインを主に扱っている店です。まだ、オープンして日が浅いのですが、道産ワインの魅力にも関心を示しており、半年前より取引をさせて頂いています。T

ぶどう樹の整枝誘引作業

4月に始まったぶどう樹の整枝誘引作業は20日間くらいで終わりました。作業はおもに福祉事業所の利用者さんが行いましたが、毎年、行っているのでかなり慣れた要領で行っていました。ぶどう畑の春の風物詩です。T

来園

4月23日、ワインジャーナリストの石井とも子さん(写真中央)と記者の方が来園されました。取材で限られた時間でしたので、ゆっくり話すことはできませんでしたが、楽しい時間でした。T

おやきづくり

4月9日からおやきづくりを行いました。レシピ開発はスタッフの中山さんが担ってくれました。このおやきは主に宿泊の朝食に提供しています。中の具材はかぼちゃ、じゃがいもコーン、キャベツ、切り干し大根の4種類です。皮の小麦粉は北海道産です。みなさん手慣れた要領で作業をしていました。T

アスパラの茎葉を燃やし

4月15日、アスパラの茎葉を燃やしました。この作業は、燃やすことにより病虫害の予防効果もあります。物を燃やす行為は法律で禁じられていますが、例外的に農産物の残渣などは燃やしてもいいことになっています。T

野菜や花の苗を移植

今年も野菜の苗を近くの野菜や花の苗を作っている岩田農園さんから購入しました。シーズンとおして苗を購入しています。この日は、レタス、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーの苗をハウス内に移植しました。秋まで切らさず栽培する予定です。T

孫たち

4月1日に宇都宮から移住してきた息子ファミリーの二人の孫がさっそく、スコップを持ってぶどうの杭の埋め直しの手伝いをしてくれました。私と息子と孫が同じ畑で作業をしている様子は不思議な感じでした。また、3人の男の子の孫たちが家の前でサッカーに興じていました。一番下は一歳になったばかりの娘の子供です。孫達はサッカーが好きです。小学3年生の孫娘もサッカー少年団に入っています。T

アップルパイ

札幌にある会社ビルの社員食堂の藤井シェフが、りんごをペーストにしたアップルパイの試作品を作って持ってきてくれました。りんごは農園の紅玉とグラニースミスを使いました。どちらも酸が特徴的ですが、紅玉の方がより鮮明に酸が出ていました。社員食堂で2種類のアップルパイの試食のアンケートを取ったところ好みは半々だったそうです。T

編集後記

今年の春は平年並みかと思いましたが、桜の開花は過去2番目の速さになりました。天候のアップダウンが激しいので感覚的に狂ってきているような感じです。そんな中、まもなく満96歳になる母の体調が芳しくなくなり、動けなくなりました。自分の体は食や畑仕事を通じて自分で管理して今までやってきておりました。介護認定も要介護5となり、私たちも初めて介護の世界を経験することになりました。仕組みは複雑ですが行き届いた介護システムに驚かされました。ふとこの介護システムがいつまで維持できるのか、若者の減少が著しいなかで介護する人を確保できるのかと思いを馳せています。国は与野党問わず、裏金問題に税金を使って長時間費やすのではなく、地球温暖化、エネルギー問題、食料自給率、出生率など本来、取り組まなければならない課題に時間を費やしてほしいと願っています。T

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