多田農園通信2024年4号

多田農園通信2024年4月号
多田農園通信2024年4月号
野菜用のビニールハウスづくり

3月4日から野菜用の小さなビニールハウスづくりをしました。晴天に恵まれほぼ無風状態でしたので、安心してビニールを掛けることができました。福祉事業所ニカラのみなさんも毎年、作業を行っているので慣れた要領で作業をしていただきました。T

ぶどうの巻蔓取り

3月18日からぶどう畑の針金にある巻蔓取りを始めました。まだ、積雪が50㎝位ありましたが、3月29日にはほぼ終わりました。この巻蔓には、病原菌が潜伏しておりハサミを使って切り落としていきます。福祉事業所の利用者のみなさんは、慣れた手つきで作業も早くなっています。T

岩見沢市にあワイナリー

3月8日、岩見沢市にある3つのワイナリーを巡りました。一つ目は10年ほど前にワインの委託製造を3年間お願いしていた10Rワイナリーです。オーナーで著名な醸造家のブルース・ガットラヴさんと久しぶりにゆっくり話すことができました。試飲用にピノ・ノワール、シャルドネ、メルロの3本のワインを持っていきました。話の後半は昨年の鳥害についてでした。受託しているヴィンヤードの方たちも鳥害が著しく、対策を施さなければと危機感をもっていたそうです。ブルースさんはオーストラリアの防鳥対策の事例をネットから動画で見せてくれました。大変参考になりました。また、野兎やアライグマなどの害も多く、ぶどう畑の周りに金網を張り巡らせたそうです。二つ目は昨年開設した浦本ワイナリーを訪ねました。浦本さんはさっぽろ藤野ワイナリーの醸造をしていました。そして、三つ目は宝水ワイナリーへ伺いました。ここでは6年間委託製造をお願いしました。あいにく社長の倉内さんは不在でしたが、醸造責任者の久保寺さんとワイナリー内で意見交換をさせていただきました。今回は大変、有意義な意見交換と情報交換ができ感謝しております。円の写真は拡大した10Rワイナリーとぶどう畑の金網のフェンスです。T

十勝まきばの家ワイナリー

最初に池田町にある「十勝まきばの家ワイナリー」を訪ねました。社長の林さんとは数年前からの知り合いです。4年ほど前に帯広でのワインアカデミーの講師依頼で来園されたのが始まりです。2年ほど前にワイナリーを開設しています。醸造は元十勝ワインの醸造責任者で所長の中林さんと内藤さんが務めています。品種は山幸、清見、清舞です。いずれも十勝ワインで育種した山葡萄とセーベルを交配した品種です。とくに山幸は寒さに強くこの地には適しています。ここは池田町から借り上げてコテージ、レストランなども運営しています。

十勝ワイン

二つ目は、同じく池田町にある北海道で第一号のワイナリー「十勝ワイン」に伺いました。十勝ワインの鈴木課長さんの案内で直営の畑、ワイナリー、貯蔵施設などを見て回りました。60年近く前に当時の丸谷町長が冷害で税収がなく町財政厳しくなり、起死回生の事業としてワイン事業を始めたそうです。当時の丸谷町長の娘さんがワイン界で有名な田辺由美さんです。

相澤ワイナリー

その後は、帯広市にある「相澤ワイナリー」を訪ねました。相澤さんは、無農薬栽培でぶどうを育てています。害虫なども手で駆除していきますが、朝4時から起きて葉にたくさんついているコガネムシ類などを捕っているそうです。品種は山幸が中心でこれから収量を増やしていくそうです。T

バッカスオレンジの試飲

ミュラーオレンジとバッカスオレンジの試飲をしました。どちらもボトリングできる状態になってきています。バッカスオレンジは初めての製造です。上品なやさしいワインになっていました。また、ミュラーオレンジも昨年同様、良い出来になっています。バッカスオレンジは4月3日にボトリングをして4月下旬の販売予定です。T

シードルのボトリング

3月28日、紅玉とふじのシードルのボトリングを行いました。(左写真▲)一か月ほど瓶内二次発酵してからの販売になります。今年のシードルは、紅玉のみのシードルと紅玉とふじのシードルの2種類になります。T
4月3日「かみふらのシードル紅玉」をリリースしました。(右写真▲)750ml(1,870円)と330ml(825円)の2種類の販売ですT。

いのちのパズル

3月30日、上富良野町保健福祉センターで開催された講演会に行ってきました。講師は佐々木めばえさんで28歳の女性でした。障害とは何なのか?いのちとはなにか?自身の経験を通して話されました。28年間の人生で多くの障害や体験、快復を通して多くのことを学び、社会貢献もしています。テーマは「いのちのパズル」でした。T

エコなキャベツ

3月下旬に昨年11月に収穫し、雪下に保存していたキャベツを掘り出しました。新鮮さが保たれ良好な状態で保存することができました。このキャベツは、農薬や化学肥料はもちろん有機肥料も一切使用しない自然栽培で育てたキャベツです。人工的エネルギーを限りなくゼロに近づけたまさにエコなキャベツです。持続可能な農業の典型的な例になります。T

軽トラ市の総会

3月21日、かみふらの軽トラ市の総会が当農園で行われました。メンバーは10名に減少していますが、2024年度の計画について熱心に話し合われました。活動で特筆すべきことは、町内の小学校で食育活動を5年ほど継続して行っていることです。学校で授業を行ったり、農家の現場に来て研修をしたりしています。スーパーでの直売コーナーでの販売に加えて、出張軽トラ市も昨年に続いて行うことになりました。T

北海道議会議員が来園

3月22日、北海道議会議員10名のみなさんが来園されました。ワインツーリズムの研修でぶどう畑、ワイナリーの見学後、ワインと食事のペアリングを体験して行かれました。全道各地から来ており、有意義な意見交換をすることができました。T

気球

3月8日、車の運転中に気球が飛んでいたので写真に収めました。富良野盆地では冬の晴天の風が強くない日に気球が上がっています。この気球は熱気球でバーナーを使って空気を暖めて膨らませ、比重を軽くして上がることができます。また上空の高さによって気流の流れる方向が違うので、気球は高さを調整して気流に乗せて進む方向をコントロールします。先日、西風が強めの日に気流を上げたため、農園のすぐ近くに飛んできて着陸しました。そばで見るととても大きな風船のようでした。気球は熱気球のほかに水素など空気より軽い気体を注入して膨らませて飛ぶ方法もあります。T

白鳥が飛来

3月中旬から白鳥が飛来するようになりました。ぶどう畑近くの雪が融けてきた田んぼに降り立ち、餌を探し求めて食べていました。群れを成して空を飛ぶ白鳥は本当に美しく見入ってしまいますが、田んぼで足とくちばしを泥んこにしている姿は対照的でした。T

一歳の誕生日

3月29日、同居している孫が、一歳の誕生日を迎えました。娘の手作りケーキと2年生の孫の手作りクレープでハッピバースディを歌ってお祝いをしました。一年の成長に関われてうれしく思っていますT

編集後記

4月は、いろいろと新たなスタートがあります。宇都宮から来た息子ファミリーの長男が農園近くの小学校に入学します。全校生徒31名、一年生は5名です。2年前にも名古屋に住んでいた孫が同じくこの小学校に入学しています。息子夫婦も農園で初めて仕事をすることになります。また、いつも来ている福祉事業所の利用者の一人が多田農園の従業員となり、新たなスタートをきります。娘も仕事に復帰して私たち夫婦は体力の限界を実感して新たなスタートをきらなければなりません。人間の細胞の新陳代謝のように古い細胞が新しい細胞に置き換えられて体を維持しているのと同じことのようです。T

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