多田農園通信2023年11号

多田農園通信2023年11月号
多田農園通信2023年11月号
ぶどうの収穫作業

10月3日からぶどうの収穫作業が始まり、10月18日に終わりました。今年も晴れた日が少なく雨の合間をぬって収穫する日が多くありました。ワイナリー内のベルトコンベア上での選別作業の最終チェックは、ほぼ全量、私の仕事です。収穫コンテナも新しく購入しました。ぶどう専用でぶどうがつぶれないよう浅くできています。横にはネームも印字しました。ワイナリーを開いて8回目の仕込みです。今年は、新たに黒ブドウの混醸ワインも仕込みました。また、バッカスのオレンジワインも新たに加わりました。T

収穫ボランティア

0月7日、8日の土・日2日間、収穫ボランティアのみなさんが手伝いに来てくださいました。遠くは埼玉県、新潟県、道内からは札幌、旭川、当麻町、美瑛町などから来て頂きました。午前中はぶどう畑で収穫作業を行い、午後からはぶどうの選果、除梗を行っていただきました。昼食時は、参加者のみなさんと交流を図りながら楽し時間を過ごして いただきました。T

タクシーワインツアー

10月1日、タクシーワインツアーが始まりました。毎週土・日・祝日に実施されます。タクシーにガイドが同乗して富良野管内の3つのワイナリーを巡る企画です。この日は5人がジャンボタクシーで来園されました。タクシーから降りてきた参加者をみてびっくり、なんとデザイナーの阿部路子さん夫妻と近藤染め工場の阿部さんでした。みなさん、私を驚かそうとサプライズで参加したそうです。ガイドは元ふらのワイン醸造責任者の古東さんです。前日も二人の参加者がありましたが、楽しそうで贅沢な時間のようでした。今年は試験ツアーですが、人気が出そうなツアーだと感じました。T

ムクドリ

ムクドリの大群が押し寄せてきました。被害も甚大です。こんな大群が来たのは初めてです。シャルドネなどは、100mのぶどう一列が瞬く間に食い荒らされてしまいました。海賊か盗賊のような凶暴なムクドリ集団が飛来したのだと思います。大きめの缶をたたいて追い払いましたが、すぐ舞い戻ってきます。車のクラクションを鳴らしながら猛スピードでぶどう畑を駆け巡って追い払ったりしました。私は、夜明けとともに追い払い、収穫中は作業にあたっている人が追い払いながら収穫をし、その後は、また日没まで追い払いました。T

職場体験

10月12日、地元上富良野中学校の2年生5名が職場体験で来園されました。また、上富良野町の地域おこし協力隊のお二人もボランティアで参加しました。体験はぶどうの収穫でみなさん、一生懸命仕事に励んでいました。この職場体験は町の教育委員会に受け入れを登録している事業所の中から生徒が希望してきています。農業に関心をもってくれることはうれしいことです。T

仁木町の観光農園

小樽から西方に車で30分、サクランボの町、仁木町の観光農園さくらんぼ山を、余市商工会議所副会頭で㈱北王よいち小田会長と訪ねました。超人気の北海道一の観光農園です。代表の山野井さんにお話を伺いました。サクランボ狩り、最近では高級ぶどうシャインマスカット狩り、更に驚くことに藤棚式のぶどうの下でジンギスカンまで食べられて、収容人数はなんと1500人。シーズンになると長い車列が続き、大型バスが何台も押し寄せてくるそうです。代表は80才とのことでしたが、若々しく60代かと思うほどでした。T

余市町の弘津ヴィンヤード

同日、余市町の弘津ヴィンヤードさん(写真▲の前)と木村農園さん(写真▲後ろ)を訪ねました。お二人とも余市町でワイン用ぶどうの栽培を始めた当初からのメンバーでぶどう栽培の造詣も深い篤農家です。今年の夏の高温で今まで北海道では見慣れなかった晩腐病の発生が話題に上りました。また、樹勢についての対処法など圃場を見ながら議論されました。木村農園の隣には余市町のぶどう栽培の先駆者で先生役としても有名な藤本さんのぶどう畑も間近で見ることができました。いつも余市のぶどう生産者さんには多くの指導をいただいて感謝しています。T

ノーザンスターロッジ

0月27日、中富良野町にあるペンション、ノーザンスターロッジで多田ワインを飲む会を催してくれました。ノーザンスターロッジは加藤さんご夫妻が営んでいる人気のペンションです。発起人は、旭川の老舗、近藤染め工場の阿部社長です。阿部さんは古くから多田ワインを買い求めてくださり、みんなで楽しく飲みたいと2013年からのワインを大事にとっていてくれていました。本当にありがたいことです。参加メンバーもさまざまで話題も豊富で大変、楽しい会となりました。また、オーナーの奥様の料理は温かみを感じる絶品でした。T

十勝岳に初雪

10月8日、十勝岳に初雪が降りました。ぶどうの収穫を始めて雨の日が多く、不順な天候が続きましたが、この日は、久しぶりの快晴でした。やはり、冠雪した山々は、美しくいいものです。T

りんごの収穫

10月17日~18日、りんごの収穫を行いました。紅玉がメインで、シナノゴールドとグラニー・スミスが少々です。今年はシンクイ虫の被害もほぼ無く、ホウ素不足による奇形的なりんごも皆無でした。りんごを植栽して8年目でようやく、まともなりんごをたくさん収穫できました。このりんごはシードルとジュースに加工します。さらにかねてより思い描いていたアップルパイにもできればと思っています。いろいろな課題をクリアしてきましたが、ここにきて腐乱病という難敵に遭遇しています。全道的にも増えてきていて、徹底した対策が必要です。T

さつまいもと落花生

さつまいもと落花生を収穫しました。北海道でサツマイモや落花生ができる日がくるとは思いませんでした。近年道内でサツマイモを栽培する生産者が増えてきています。さっそく、サツマイモは蒸して、落花生は塩ゆでしていただきましたが、どちらも美味しい味でした。T

学芸会

10月14日、地元東中小学校で学芸会がありました。2年生になった孫の劇を見に行ってきました。1年、2年生合わせて14名で「14匹のねこ」という劇を演じていました。みんなハキハキと元気な声でセリフを言っていました。観客は家族のほか老人会のみなさんも観覧し、体育館の7割は埋まっていました。子供たちにとってやりがいのある学芸会だったのではと思います。T

木々の伐採

10月中旬、農園横の旧東中中学校の前庭の木々の伐採が行われました。閉校して8年が経ち校舎の周りの樹も大きくなり、剪定などの手入れが一切なされていなかったので、荒れ放題の前庭でした。6月には、一部を地元住民会の役員十数名でチェンソーなどを持ち寄って伐採しました。今回は地元企業のアラタ工業さんが地域貢献事業としてボランティアで伐採作業を担ってくれました。私は、グラウンドの草刈りを7月にボランティアで行っています。T

編集後記

この稿を書いている10月31日は、私の父の祥月命日にあたります。平成7年でしたので早や28年が経ちました。そのころは玉ねぎ栽培が中心でしたので、亡くなる前日に1tコンテナに入ったたくさんの玉ねぎを倉庫に入れた記憶があります。また、28年前の当日は、小雪がちらつく寒い日でした。病院から連絡を受け、旭川までの道中一人で車を運転しながら止めどもなく涙が出たのを思い出します。私も父の享年に近づいてきました。不思議な感じです。久しぶりに菩提寺の住職にお経を上げて頂きました。コロナからの3年半、日常が日常ではなくなってしまいましたが、お経を聞きながらふとコロナ前に戻ったようなひと時でした。T

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