多田農園通信2023年10号

多田農園通信2023年10月号
多田農園通信2023年10月号
ワインと食事

9月2日、ワインツーリズムのモニターツアー一行がワイナリー、ぶどう畑見学とスペシャルランチとワインを楽しみました。シェフは美瑛町のすずらんプラスの木村シェフです。今回もワインにぴったりの料理を提供していただきました。旅行関係者もいて後日談で、日本ではなくヨーロッパにいるようでしたとの感想でした。ワインと食事は最高です。T

ワインとディナー

9月2日夜、ワインとディナーのコラボが旭川市にあるイタリアンレストランビランチャで行われました。当ワイン5種類とのコラボでした。ワイナリーを紹介してワイン1本ごとに説明をさせて頂きました。募集定員15名のところ16名の参加がありました。ワイン畑の会員さんや旧知の方、行政の方、遠くは大阪から4名が参加していました。大阪からの方々は、多田ワイナリーに行く予定でしたが、このイベントがあることを知り、参加していただきました。みなさんにより理解を深めていただき、うれしいコラボでした。T

東中神社のお祭り

9月4日、地元東中神社のお祭りでした。4年ぶりの開催で子供みこしや子供相撲、清流獅子舞などがあり、お祭り気分全開でした。コロナ前までは年中行事として当たり前のように思っていましたが、地元のみなさんもやはりいいものだなあと一様に口を揃え、4年ぶりに地域のお祭りの良さを再認識する機会となりました。T

ワインのボトリング

9月18日~22日、ワイナリー内で樽やタンクに貯蔵中のワインのボトリングを行いました。122田園ルージュ、メルロ、ピノ・ノワール、クラウドファンディング用ワイン、シャルドネの5種類です。ボトリング前の試飲でも出来は良く、お客様に飲んでいただくのが楽しみです。T

レーズン化する現象

今年の夏は、猛暑が続き、縮果と呼ばれる現象がぶどうに表れました。ぶどうの粒の水分が樹の方に移動してレーズン化する現象です。またその周辺はカビが発生しています。特にバッカスで被害が多く、ピンセットで被害粒を取り除きました。今まで北海道では見られない現象が起こりつつあります。地球温暖化が急速に進んでいる影響が一農家にも及んでいます。T

農園見学

9月11日、中富良野町立宇文小学校の全校児童9名が工場見学で来園されました。先月29日に同じ町の旭中小学校と合同で来園予定でしたが、コロナ感染によりこの日に延期されました。ちょうどこの日は人参収穫の真っただ中で私はトラクターの運転中で代わって妻に担当してもらいました。施設等を見学した後、教材を使って授業を行いました。昔取った杵柄か児童のみなさん熱心に学習をしていました。全校児童9名のこの小学校は来年閉校になります。閉校は寂しいことです。T

自然栽培

今年の自然栽培(農薬や肥料、堆肥なども使用しないで本来の土の力と種の力のみでの栽培法)のジャガイモの収穫とキャベツの生育状況です。ジャガイモは雨と高温の影響で少し小粒でしたが、病気にも罹らず収穫できました。キャベツは虫よけネットも掛けずに試験栽培していますが、少し葉を虫に食べられただけで、あまり被害はありません。キャベツの大敵の青虫など害虫は肥料分のチッソに反応して食害が多発します。この畑は、5年以上、農薬も肥料も投入されていませんのでチッソ分はかなり少なくなっています。初めての試験でしたが、本当に虫がほとんど近づかないことが実証されました。T

農業体験

9月14日、兵庫県明石南高校の男子8名が農業体験で来園されました。あいにくの雨で屋外での農業体験はできませんでしたので、ワイン貯蔵庫でワインの移動やワイナリーでラベル貼りの体験をしていただきました。さすが高校生にもなると力があり、ワイン20本入った段ボール箱の移動も要領よく、ワインのラベル貼りもすぐにコツをつかんで、多くのワインを処理しました。T

農業体験

9月27日、神奈川県立上溝高校女子10名と9月28日、新潟県立加茂農林高校男子7名が農業体験で来園されました。両日とも収穫したジャガイモの選別をしていただきました。みなさん、真面目に取り組んでいました。たまたまワインショップに来られた道東の上士幌町で酪農の仕事をしている沖縄出身の女性に仕事や人生について話していただきました。将来、高校の先生を目指しているそうです。、もうひと方もたまたま来られた上富良野町地域おこし協力隊として仕事をしている大道さんに話していただきました。人生にはいろいろな可能性があるなどトライしてほしいとお話していただきました。T

人参の収穫

9月7日から人参の収穫を始めました。今年の人参は種まきの時に高温が続き、土が乾いてしまい発芽が大変悪く収穫できる本数が極端に少なってしまいました。無農薬栽培なので除草作業が間に合わず、かなりの雑草に覆われて人参の生育を阻害してしまいました。1年おきに畑を変えて栽培していますが、20数年も栽培していると連作障害がかなりの頻度で発生していましたが、今年は人参の肌もここ数年では一番良く、ナチュラルな土壌改良剤の効果があったような気がしています。T

にんじんジュースづくり

にんじんジュースづくりが、他の仕事の合間に行われています。最近はにんじんジュースの注文が増えてきていますが、製造できる日が少なく、自転車操業です。人参一本ずつピュラーで皮を剥いていますので、手間暇がかかります。人参の皮の内側に栄養分が多くありますが、表面は耐熱性菌の土壌菌がありますので、安全を期して手作業で皮むきをしています。T

タクシーツアー

9月20日、ワインツーリズムのタクシーツアーの下見検証で関係者一行が来園されました。この企画は、タクシーにお客様とガイドが同乗して富良野管内3か所のワイナリーを巡るツアーです。 当ワイナリーでは、シードルの試飲も入っています。北海道観光PRキャラクターのキュンちゃんも登場して雰囲気を演出していました。今年から北海道観光は体験型に本格的にシフトしていくそうです。T

ふらのワインまつり

9月3日、ふらのワインまつりの出店依頼があり出店しました。昨年と違って場所やレイアウトも大幅に変更して賑やかなおまつりでした。天候にも恵まれて多くの来客があり、ワインの販売は大忙しでした。また、飲食店も10店ほどあり、仮設ステージではいろいろな催しがあり、古来のぶどう踏みも実演して会場を盛り上げていました。T

機械収納庫

9月29日、D型倉庫の機械収納庫に保管してあった1000ℓタンクの防除機を処分しました。この機械は玉ねぎ専業時代の40年以上前に購入した、片竿のブームが13mもスライド式で伸びる機械です。ぶどう栽培が本格化して使用しなくなり、倉庫が手狭になってきたため処分することにしました。地元の廃品など取り扱ってくれている西出さんにお願いして無事、トラックに積むことができました。T

編集後記

今年の異常な暑さの夏も終わり、朝夕、ストーブをつける季節になってきました。10月に入るとぶどうの収穫と仕込みが本格化します。りんごも赤く実ってきました。収穫を前にして、自然の営みに感謝する日々ですが、同時に自然の営みを享受できない日が来るのではと不安に駆られたりもします。農業は50%のエネルギーで100%を生産する地球環境を悪化させない唯一の産業です。先日、農業の憲法と言われる食料・農業・農村基本法の改正案の報道がありました。その中で不測の事態の際は、農家に作付する農産物を指定するという私権の制限につながりかねない内容も含まれていました。67%もの食料を海外に依存している農政のつけを強権的な対応で処理しようという安直さは残念なことです。T

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