多田農園通信2023年7号

多田農園通信2023年7月号
多田農園通信2023年7月号
6月の畑

6月1日からぶどうの芽かきを始めました。芽かき作業は、萌芽した芽の芽数を調整する大事な作業です。この芽かきで今年の収量も左右され、秋の収穫後の剪定にも影響を及ぼします。4~5名の従業員の手作業で20日間くらい続きます。T

ぶどうの開花

6月26日、ぶどうの開花が始まりました。開花始めは6月24日頃になります。ぶどうの花は、可憐な花で、強い雨が降ると落ちてしまいます。このところ干ばつ気味の天候でしたが、ちょうど開花期には雨の予報なため受粉できるか懸念されます。6月30日現在までなんとか持ちこたえてきていますが7月1日にかけて雨の量が多い予報が出ていて心配です。また、この時期には、来年の芽になるメカニズムが出来上がります。不思議なことです。T

農業体験

6月8日、大阪金欄高校から男女14名の生徒さんが農業体験で訪れました。体験は千両梨やりんごの摘果、レタス、ブロッコリーの苗植え、枝豆の種まき、芝生の草片付けを体験していただきました。また、畑を一周しながら作物や地域のことなどを説明して一日を楽しく過ごしました。お昼休みには、農園ピアノを弾く男子生徒さんやデッキで食事をする女子生徒さんなど農園を楽しんでいただき良かったと思います。みなさん話をよく聞いて真面目に体験をしていたのか好印象でした。T

りんごの摘果

6月1日からりんごの摘果作業を始めました。開花して受粉して着果後に6本ほどあるかたまりの実をひとつにする作業です。この作業は毎日来ている福祉事業所の利用者さんが作業を担っています。50本程のりんごの樹を約10日間かけて摘果をします。

レタスの出荷

6月17日、無農薬栽培のレタスが多く収穫期を迎えたので、一部を地元スーパーの直売コーナーで販売しまた。1袋100~150円ほどのレタスを販売するまで、多くの労力がかかります。栽培から包装まで手間暇かけて手数料を引かれ、僅かな手取りでは生産者は報われないと思います。農業の費用対効果のアンバランスをこのレタスだけでも感じることができます。農業は経済的に豊かになることが、農業への憧れにもつながる一歩だと感じました。T

農業体験

6月18日、京都南陽高校から13名の女子生徒さんが、農業体験で来園されました。レタスやカリフラワーの苗植え、農園見学、石窯の火の燃やし方やピザ焼き試食体験などしていただきました。この日は珍しく日曜日の体験でしたので、孫も一日、一緒に同行して体験しました。T

ラジオ取材

6月25日、にっぽん放送のラジオ取材がありました。富良野地方のワイン特集だそうで、北海道観光振興機構の委託業務で実施されているようです。私の声が全国に流れることになり、少しでも多田ワインを知っていただく機会となることを願っています。写真は担当者と聞き手の女性です。

当農園のスペシャルランチスペシャルランチ

6月29日、当農園のファームカフェイルベーベで、ワインでランチを召し上がっていただくスペシャルランチを開催しました。初めての企画で、モニタリング的な催しとなりました。食事前に農園を案内し理解を深め、その後、隣町の美瑛町のレストランすずらんプラスの木村シェフの料理を堪能いただきました。野菜は、全部、多田農園産の採れたて野菜です。かみふらのポークを使用してぶどうの葉で包んでオーブンで焼いた肉は最高でした。ワインは事前に4種類をセレクトしました。ペアリングを十分考慮したワインと料理の自然な一体感が絶妙でした。農園でぶどう畑を見ながらのワインと食事に参加したみなさんは大満足でした。T

酒と食のイベント

6月30日 札幌大通り公園で北海道新聞70周年記念事業の一環で酒と食のイベントがあり出品とPRに行ってきました。少し雨模様で、来場者も先に開催されたライラック祭りの3分の一程度でしたが、楽しい雰囲気でした。途中、道新の取材も受けながら、関係者との情報交換の場としても大変、有意義な一日でした。T

道北愛酒バル

6月3~4日、旭川買物公園で開催された道北愛酒バルに出店しました。主催は旭川にある広告代理店ライナーネットワークです。女性社員二人が中心になり初めて酒に特化したイベントが行われました。二日間ともあいにくの雨模様でしたが、お酒好きはもちろん、飲食店関係者、北海道の出先機関の上川総合振興局の労働商工関係担当の方々が来店されました。大きなイベントではありませんが、日本酒、ワイン、クラフトビールなどがでて、アットホームな楽しいイベントでした。旭川市は人口約30万人の北海道で2番目の都市ですが、当ワインはあまり知られていなかったので、少しでも知っていただくよい機会になりました。悪天候にもかかわらず、多くの方々にひっきりなしに来店いただき、やりがいのある出店でした。T

ワインの試飲会

6月1日、試飲会を行いました。今回は、6月3~4日のイベントに出品するワインと地元ワインを含めて7種類のテースティングを行いました。ふらのワインさんのリースリングは初めてでしたので、富良野地方で採れるリースリングの確認をできたことは良かったと思います。美味しいワインでした。蘭越町の松原農園さんのミュラー・トゥルガウのスパークリングも参考になりました。T

ボトリング

6月27~28日、2022年ミュラー・トゥルガウ、メルロ白、シャルドネ・オレンジのボトリングを行いました。リリースは7月下旬の予定です。とくに、シャルドネ・オレンジは亜硫酸塩を一切使用しない完全無添加のワインです。保存の温度管理は15℃以下にお願いすることになります。T

運動会

6月10日、地元上富良野町立東中小学校の運動会が開催されました。前日まで雨や風で天候が心配でしたが、天候に恵まれて無事終わりました。この小学校は全校生徒30名の小さな学校です。2年生の孫が出るのでみんなで見に行ってきました。近隣の小学校では5月下旬に行われるのが大半ですが、この地区は昔から田植えが終わってさし苗という補植も終えた6月10日ごろに運動会をしており、農業人口が4割を切った現在もその名残が続いているようです。少ない児童ですが、家族、地域のみなさんと一緒に元気で運動会を楽しんでいました。T

ワインツーリズム

6月14日、富良野地域にある3ワイナリーを巡るワインツーリズムの現地確認と打ち合わせに関係者が来園されました。この企画は北海道観光振興機構の地域の魅力を活かした観光地づくり推進事業の一環です。9月2日に20名がバスを利用してワイナリーを巡り、当ワイナリーではランチをワインとともに摂る予定です。料理は美瑛町にあるレストランすずらんプラスの木村シェフが担当します。打合せ後、デッキでぶどう畑を見ながらシードルを試飲しましたが、大変、好評でした。T

編集後記

今年も一年の半分が終わりました。相変らず忙しい日々を過ごしています。年々、仕事量が増えていて特に事務的な処理は先送りにしていることが多くなってきました。また、ワインの生産量の増加とともに販売など営業の仕事もできずにいます。生産、加工、販売という仕事を小さな事業体が行うことは難しいことです。いわゆる農業の6次産業化が叫ばれて久しいですが、言うは易し行うは難しです。貿易の自由化を唱えた30年前のガットウルグアイや10数年前のTTP(環太平洋パートナーシップ)などに対する農業強化策の一環として国が農業の6次産業化を進めていました。誰もが実践可能かは別として、自由貿易の弊害をカムフラージュする道具として使われた感が否めません。T

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