多田農園通信2023年4号

多田農園通信2023年2月号
多田農園通信2023年4月号
ビニールハウスづくり

3月6日、野菜のビニールハウスづくりをしました。この日は、快晴で風がない絶好のビニール張り日和でした。今年は積雪が多く、ハウスの周りにはハウスの高さ位に積まれた雪があります。ハウス内の土が乾き次第、ベビーリーフやラデッシュ、白かぶ、人参などの種まきをしたいと思っています。T

巻蔓取り

3月20日、畑の雪解けもかなり進み、長靴でも雪が入らないようになったので、ぶどう畑の針金に巻き付いた巻蔓取りを始めました。今年になって初めての畑仕事です。天候も良く気温も高く成り、気持ちがいい仕事始めになりました。針金に巻き付いた蔓は、病気等がついておりハサミで取り除くことにより、ぶどうの病気を予防することができます。T

りんごの樹の剪定

3月20日、富良野農業改良普及センターの小島普及員に来て頂いてりんごの剪定講習をしました。りんごの樹の剪定は、樹全体を見ながら樹の形を整えていきます。どの枝を切ったらいいのかさまざまな角度から考えていきますが、初めはどこから手を着けたらいいのか迷ってしまいます。まずは、簡単なところから剪定していくと次の剪定が徐々に見えてきます。全体を考えながら、未来も考えながら今何をすべきかと考える剪定は、人生に相通ずるところがあるようです。T

ぶどうの枝の誘引

3月28日からぶどうの枝の誘引を始めました。ぶどう栽培は垣根仕立てといって直線的な栽培法です。日本古来の藤棚式とは違ってヨーロッパ的な景観です。上富良野のような凍害の危険性がある地域では、冬の間、ぶどう樹が雪の下になるようにしなければなりませんので、仕立て方は片側水平コルドンという方法(写真のような)をとっているのが一般的です。麻ひもを使って一番線の針金に少し緩めに縛っていきます。少し緩めに縛るのは、樹が成長してひもが枝に食い込み養分の流れを阻害することを防ぐためです。T

生垣の剪定

3月24日、農園の生垣の剪定を行いました。道路に面したニオイヒバの生垣がかなり伸びたので、下面と上面をかなり思い切ってカットしました。福祉事業所のみなさんは一昨年も作業にあたっており、手慣れた手つきできれいな仕上がりにカットしていただきました。入り口がきちんとなると全体が引き締まったようにも感じます。T

ぶどう畑の杭

ぶどう畑の杭が傾いてきたので、小さな重機(ユンボ)で穴を掘り、埋め直しました。強風が吹くと畝の両サイドは浮くことがあります。外側にアンカーといってワイヤーで引いていればいいのですがスペース的に難しく、地中に埋まる杭に横棒を縛って対処しています。T

 


 

 

3年ぶりに来園

2月28日、オーストリアのアンドレアス・ヴィトゼアさんが3年ぶりに来園されました。親日家というより親北海道家といっていいほど北海道が好きで、コロナ前には、幾度も北海道に来ていたそうです。2020年2月18日に来園されているので、ちょうどコロナが急激に感染し始めた時期に来ていました。その後、ロンドンにも事務所を持っているそうで、ご注文いただいてシャルドネとピノ・ノワールを送ったことがあります。家にはいつも多田農園のリーフレットを貼って見ていたそうです。本当にうれしいことです。この日は、山岳やスキーガイドの石坂さん、中富良野のノーザンスターロッジのオーナー加藤さんも一緒に来園されました。T

かみふらの軽トラ市

3月1日、地元で唯一の大型スーパーふじにあるかみふらの軽トラ市の直売コーナーににんじん、りんご、梨の3種類のジュースの詰め合わせセットを販売しました。昨年も3月は、いろいろな行事があるので、地元産ギフト商品として利用していただきました。直売コーナーには野菜などが栽培できないので僅かな越冬野菜や豆類が販売されていますが、加工品は少し賑わいを演出するのに役立っています。T

酒類販売管理者講習

3月16日、酒類販売管理者講習を受講してきました。この講習は3年ごとに更新しなければなりません。数年前までは義務ではなかったのですが、特に未成年者への飲酒を防ぐ対策が強化され、受講が義務化となったようです。未成年者の飲酒は、脳の発達に大きな影響を及ぼすことなどから、販売には厳格化が求められています。酒類の販売には必ず酒類販売管理者をおかなければなりません。そして、店舗には決められた文字のポイントで表示をしなければなりません。T

シードルの瓶詰め

3月2日、1月に仕込んだシードルの瓶詰めを行いました。瓶はこれまで360mlでしたが、この瓶は製造中止になり、330mlの瓶になりました。糖と酵母を入れて瓶詰めして瓶内二次発酵でシードルにします。打栓はこれまで手動で行っていましたが、イタリア製の半自動打栓機を購入し初めて使用しました。最初は要領がつかめず少々トラブルもありましたが、スムーズに打栓することができました。このシードルは約一か月後には1.5気圧の微発泡になる予定です。販売は4月中旬を予定しています。T

上川管内農業法人ネットワーク

3月3日、上川管内農業法人ネットワークの総会と特別講演が旭川市であり出席してきました。講師のひとりは農業法人営農企画という会社の代表の方です。この会社では100ヘクタール以上もの広い土地で有機農業を営んでいます。小麦、大豆などがメインで、その加工品も製造販売、さらには大規模な食品残差を利用した肥料工場も計画されています。76歳の代表のエネルギーに感心しました。もうひと方は株式会社GB産業化設計の代表岩井宏文さんです。岩井さんとお会いするのは7年ぶり位でした。13年前にコンサル会社を立ち上げ、さらに3年前には、ジンを製造する株式会社積丹スピリットを立ち上げました。コンサルから実際、製造販売する会社をつくり実践しています。都市計画が専門で、その後、北海道農業法人会の事務局長として全道の農業法人と関係を深め、農業など一次産業のコンサルとして会社を立ち上げ軌道に乗せ、さらにジンを本格的に造る会社を短期間で軌道に乗せようと奮闘しています。積丹町の地域おこしにも取り組んでいます。T

消防訓練

3月20日、年2回義務付けられている消防訓練を実施しました。この日は地元消防署の署員に来て頂いて、消火器の使い方訓練と通報訓練を行いました。福祉事業所の利用者さんも参加して10名で行いました。消防署員から丁寧な説明があり、訓練用の消火器を使って目標の火点目指して消火訓練をしました。消火器の取り扱いは簡単ですが、いざというときには多くの方がパニックになり、スムーズに動作ができないようです。また、通報訓練も携帯から本番と同じような手順で行いました。どちらも大事な訓練です。T

夕食メニュー

農園内にあるプチペンション田舎俱楽部の夕食メニューに、上富良野町にある「ほり田」という料理店の弁当も加わりました。先月号でも紹介しました同じく地元の料理店「ゐ―まーる店」と2店で、都合に合わせて月~金曜日までの夕食を担っていただくことになりました。また、土・日は昨年同様、豚サガリのバーベキューを行います。T

フキノトウ

3月30日、ぶどう畑でフキノトウを見つけました。群生するふきのとうもいいですが、ぶどう畑に生えているひとつのフキノトウもいいものです。不思議と存在感があります。T

編集後記

今年の雪解けは例年より早く、残雪は少しありましたが3月20日からぶどう畑やりんごの樹の剪定作業を始めました。しかし、昨年末の大雪により、ぶどう畑の多くの針金が切れてしまいました。こんなことは初めてです。また、2007年に植栽したピノ・ノワールと2011年に植栽したシャルドネが病気等により生育や収量が芳しくなかったので潰す予定でいましたが、雪解けと同時に顔を出したぶどう樹の短梢(結果枝という今年、芽が出る枝)を見て、決断が揺らいでしまいました。結局、廃耕にしないで残すことにしました。不思議なことに昨年末の大雪により、ぶどうの樹に雪かけをしないでも凍害から守られていました。T

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