多田農園通信2022年10号

多田農園通信2022年10月号
多田農園通信2022年10月号
秋のぶどう畑
ぶどうの収穫

9月29日からぶどうの収穫を始めました。バッカスを収穫して選別、搾汁をしました。糖度も平年並みになり、収穫量も昨年程度でホッとしています。この時期の収穫作業は、まだ、気温も高く、体には負担が少なく気持ちがいい収穫作業です。写真家の基さんも忙しい時には手伝っていただいており、写真家をモデルに収穫風景を撮りました。T

べと病発生
べと病発生

今年のぶどうは、雨が多いせいでべと病が多く出ました。実の方にも多く出たためピンセットで罹患した粒を取り除く作業をしました。気が遠くなるような作業ですが、ミュラー・トゥルガウのほぼ全部を取り終えることができました。T

農業体験

9月6日、東京の日本工学院校から9名の学生さんが農業体験で来園されました。この学校は専門学校で、18~19歳の落ち着いた学生さんが多く、農業体験を終日行いました。ぶどうの杭の上に鳥害防止の黒テグス張りをみなさん手際よく作業してくれました。途中、農業、ワイナリー、地域のことなども幾度となく話しながら、無事一日を終えました。T

農業体験

9月13日、神奈川県生蘭高等専修学校から13名の学生さんが来園されました。ぶどうの摘粒作業をピンセットで体験していただきました。大自然の中での作業に満喫しているようでした。T

ワイン3種類のボトリング

9月1~2日、2021年産ワイン3種類のボトリングをしました。シャルドネ、貴腐入りシャルドネ、全房仕込みピノ・ノワールの3種類です。それぞれ、順調に推移してボトリングを迎えることができました。特に貴腐入りワインは初めてでしたが通常のシャルドネよりもまろやかさが増してはっきりと違いが出ていました。全房仕込みのピノ・ノワールも初めてでしたが梗がいい方向にはたらいて複雑味があるいいワインになっています。また、9月20日~22日には121田園ルージュES、ピノ・ノワール、メルロ全房仕込みの ボトリングを行いました。T

軽トラ市

地元ふじスーパーの軽トラ市産直コーナーに農園で生産されたピーマンとししとうとスイカを販売しました。少し不揃いもあったので安めに価格設定をしたところ山盛りの野菜が1日でほぼ売り切れてしまいました。また、スイカは3年ほど前に一個売りで未熟なスイカも販売してクレームがあった苦い経験があり、今回はカットして味を確認してから販売しました。T

農業体験

9月15日、兵庫県三田祥雲館高校から11名の学生さんが来園されました。この日もピンセットを使って不良粒の摘粒を体験していただきました。みなさん、まじめに体験をしていました。T

農業体験

9月16日、神奈川県立平塚農商高校から11名の学生さんが来園されました。この日は曇り空でしたが、自然栽培のじゃがいも堀りを体験していただきました。みなさん、宝探しのように夢中になってじゃがいもを掘っていました。楽しかったそうです。その後は、りんごの収穫も体験していただきました。T

食育活動

9月29日、上富良野小学校5年生20名が農家見学で来園されました。この取り組みは数年前からかみふらの軽トラ市の食育活動として行っています。野菜畑やぶどう畑を見学、収穫体験、ワイナリーなどを見学してからファームカフェイルベーベで事前に届いている多くの質問に答えた後、教材を使って説明やクイズなどを行いました。特に、農産物からできる加工品当てやブラックボックスの中に入っている野菜を触って当てるクイズは大変盛り上がって楽しそうでした。地元の子供達にこうした食育活動ができるのは大変、うれしいことです。T

松原農園さんのワイン

北海道蘭越町にある松原農園さんのワインを試飲しました。このワインは、8月に松原農園さんの娘さんが持ってきてくれたワインです。品種はミュラー・トゥルガウです。松原さんは、ミュラー・トゥルガウを中心に栽培してワインにしています。娘さんは、松原農園で仕事を始めて3年目だそうです。ワインは、少し糖を残した感じの疲れを癒してくれそうな味わいで、価格もリーズナブルです。テーブルワインとして利用してほしいとの願いが込められているとのことです。T

農業体験

9月27日、広島県庄原実業高校から7名が農業体験で来園されました。農園内にたわわに実った千両梨の収穫を体験していただきました。この千両梨はジュースにしますが、少し早目に収穫すると酸があって美味しいジュースになります。みなさん生産科学科の生徒さんで農産物の栽培もしているので、学校作業着を着て体験をしました。T

ふらのワイン祭り

9月4日、ふらのワイン祭りに出店しました。ふらのワインさんが創業50周年を迎え、記念のワイン祭りということでお誘いがありました。この日は、好天に恵まれ最高のワイン祭り日和でした。今回は、ピノ・ノワールとシャルドネを出品しました。3年ぶりの開催ということもあり、多くのお客様が来場されていました。また、富良野地区の3ワイナリーが一堂に会するのも初めてでした。T

にんじんジュースづくり

9月8日から人参の収穫を始めました。ほぼ一週間で終えることができました。今年の人参畑はヒエなどの雑草が多くなりすぎて人参の収穫作業も大変です。人参も小さ目で収量がかなり低い状況でした。にんじんジュースづくりの原料が不足することが懸念されます。にんじんジュースづくりは冬場の貴重な仕事となります。T

オータムフェスト

9月10日、札幌大通公園で3年ぶりに開催されたオータムフェストでワイン販売をしました。天候にも恵まれて多くの来場者がありました。会場は入り口にアルコール消毒、検温があり外部からは自由に入ることができません。道外からのお客様で、当ワインを愛飲されている方ともお会いでき、うれしい一日でした。この日は日帰りでしたので片道2時間半の約150㎞の道のりを私一人で参加してきました。写真▲左は通路側から、写真▲右はブース内から客席に向かって撮ったものです。T

プチペンション田舎倶楽部

プチペンション田舎倶楽部に、京都と大阪の女性が宿泊されました。お二人は、それぞれひとりでワインバーを経営しています。北海道には9月3日の空知ワインピクニックと9月4日のふらのワイン祭りに参加するために来られました。9月4日は、余市でもワインイベントが開催されており、応募が多いため抽選が行われ漏れたそうです。道内のワイナリーは年々増え続けており、昨年末で53か所となり、今年も4か所くらいのワイナリーが新設される予定です。さらに、来年も5か所程度予定されているそうです。帰りに農園に一番近いJR西中駅までお送りしました。駅というところではなく乗降場です。一両のジーゼルカーが入ってきて、のどかな田舎風景でした。このJR富良野線も赤字路線です。T

ワイナリーを巡る旅

9月27日、旅行会社クラブツーリズムの道内6ワイナリーを巡る旅の一行6名が来園されました。20名の募集に対して6名と少なかったのですが催行したそうです。直前のキャンセルもあったそうです。畑やワイナリーを見学してワインの試飲をしてワインの買い物をして帰られました。この企画の6ワイナリーのうち、一番小さいワイナリーが当農園です。「小さなワイナリーにいいワインがあるのよ」という参加者の話す声が聞こえてきて、少しうれしい気分になりました。T

編集後記

今年のぶどうの収穫が始まりました。毎年、いろいろなドラマがありますが、今年も試練を与えられました。前号でも書いたとおり、雨が多かったのでベト病が多発し品種によっては大きなダメージを受け、必死に病気を抑えました。たしかに災難は災難ですが、人間万事塞翁が馬という諺があるように、このことがどう展開するか分かりません。バッカス、ミュラーから始まり、シャルドネ、ピノ・ノワール、メルロへと収穫は続きます。今年も美味しいワインを届けられるよう祈りながら収穫、仕込みが行われます。T

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