多田農園通信2022年3号

多田農園通信2022年2月号
多田農園通信2022年3月号
ワイン

イタリアのシチリア島にあるフランク・コーネリッセンワイナリーのワインを昨年暮れに飲むことができました。フランク・コーネリッセンさんファミリーが当農園を訪れたのは、コロナが感染拡大する直前の2年ほど前でした。昨年、コーネリッセンさんのワインが手に入って試飲することができたので、先日2年ぶりにメールをしました。すぐに返信がきて元気で過ごしているとのことでホッとしました。一度訪ねたいと思っていましたが、コロナ禍ではしかたありません。一年前に購入したナチュラルワインという本にフランク・コーネリッセンさんがイタリアのカリスマ的存在であることが紹介されてびっくり。フランク・コーネリッセンさんからは、ぶどうづくりワイン造りで学ぶべきことが多くあると思っています。表紙写真は、2019年12月29日に来園されたフランク・コーネリッセンファミリーです。T

本

ぶどう栽培や醸造の参考になる書籍を見つけました。今年の取組みに大変役立つ本です。とくに「ぶどうの樹の生理と剪定方法」という本はフランス人が著していますが、生命の営みを感じさせられる大変いい内容でした。フランスの栽培法と北海道の栽培法はかなりスタイルが違いますが、大いに参考になりました。また、大岡さんが著した「大岡弘武のワインづくり」もフランスでの長い間のぶどう栽培、ワイン造りの経験を踏まえての内容でとくに、自然派ワインの造り手としての造詣が深く、大変、参考になる本でした。T

新聞と掲載誌
新聞と掲載誌と

新聞や本に紹介されることは毎年、数回あります。昨年11月には、日本農業新聞に掲載されました(写真▲左)。記者の聞き取りでしたが事前に原稿の確認もあり正確な内容で満足のいくうれしい記事でした。また、同じく昨年11月には北海道の情報誌HOの別冊で半年間全国の書店に置かれる「一冊まるごと北海道物産展」という本にもワインで掲載されました(写真▲右)。HOという毎月発行している北海道の情報誌の社長兼編集長さんとは10数年前に取材で知り合い、ご自身の病気もあり数年間、冷凍のにんじん搾りを送っていたことが思い出されます。残念ながら一昨年に亡くなられました。最後の最後まで編集長としての仕事をしていたようです。T

トラクター
トラクターに学ぶ

1月末の朝日新聞にクボタトラクターの製造工場の記事が大きく掲載されていました。農園には4台のトラクターがあります。農園通信2月号にも写真を掲載しましたが、農園では3台がクボタトラクターです。あと1台はフォードトラクターです。この工場ではエンジンが約30秒に1台生産されているので単一製品が生産されていると思いきや、なんとエンジンは年間3200種類、トラクターは1900種類生産されているそうです。それを可能にしているのが緻密な生産工程と卓抜した工程管理だそうです。農業経営で学ぶべき点が多々あると感じました。T

避難訓練

2月23日、雪の降る中、避難訓練をしました。宿泊施設を運営しているので年2回、消防訓練をしなければなりません。今回は、就労継続支援A型の利用者さんがお客さんの役をして火災発見から消火器で初期消火、避難誘導、確認、消防への通報訓練などを行いました。毎年同じような訓練ですが、いざというときの手順など大事な訓練だと思います。年2回なので来月は、消火器の使い方訓練を実施する予定です。T

くちなしの木とローズマリー

住宅内には6株の大きなローズマリーと1鉢のくちなしの木があります。ローズマリーは一昨年挿し木をして増やした木です。秋に露地のものを大きな鉢に入れ替えてかなり温度が低い縁側に置いています。気温は数℃位ですので灌水は1ヶ月に1回ほどたっぷりやっています。なんとか春まで生き延びてほしいと願っています。また、居間にある1鉢のくちなしの木は、母の日のプレゼントとして宇都宮市にいる息子のお嫁さんから妻がいただいたものです。今年で3年目を迎えましたが、毎年、春に咲く可憐な白い花を楽しみにして育てています。T

プチペンション田舎倶楽部

2月9日、例年より早く農園の「プチペンション田舎倶楽部」の予約受付を始めました。ホームページ上と楽天トラベルでの受付となります。営業期間は4月28日~10月11日まで。冬期間は休業しています。そもそも宿泊業を始めたきっかけは、WWOOFという組織に加入したことです。このWWOOFとは、Willing Workers On Organic Farms(有機農場で働きたい人たち)の頭文字です。通常ウーフと呼んでいます。このウーフの仕組みは、労働との引き換えに食事と宿泊場所を提供します。労働を受入れ側のホスト、働き手をウーファーと呼んでいます。15年ほど前に登録した当時は、世界30か国ぐらいが加盟していて審査を受けてホスト登録することにより、日本はもとより世界各国から申し込みを受けることができる仕組みです。そのための宿泊施設を車庫の2階に2部屋造ったのが宿泊業を営むきっかけとなりました。その後は、この部屋を利用して宿泊業へと転換していき、一戸建てもコテージとして利用して4室で最大20名の定員として現在に至っています。T

田舎倶楽部
鳥瞰図

事務所には、農園の鳥瞰図が飾ってあります。この鳥瞰図は、農園の近くに住む女性美術家(漆画家)が10年ほど前に描いたものです。平地を歩きながら描いていましたが、よく想像できると当時も感心していました。この鳥瞰図を見ると10年前のぶどう畑は20%くらいでした。現在は畑の70%がぶどう畑になっています。T

事務所

冬期間は、事務所での仕事が多くなります。住宅と併設している事務所は、私と妻が事務仕事をする場所です。私は、日々の作業記録やメールのチェック、決算書関係など、妻は主に商品の発送、入金確認などの事務をしています。その他ワイナリーに併設した従業員事務所があります。多田農園の決算期は12月です。法人の確定申告は個人のとは異なり申告日は決算期により様々です。提出はその2か月以内となっています。決算書作成までの準備はほぼ自分で処理しているので2月上旬までは、いつも緊張感が漂っています。今期は毎月処理していたので、例年になく早く終えることができました。その後は、専門家に確認してもらい確定申告書を作成して所轄税務署へ提出します。一年が経つのは、確定申告だけではなくすべてがいつも早く感じます。T

カイロプラクティック

私は、かねてより右足のしびれが続いており、整体での治療を試みてみました。足のしびれは20年程前から兆候がありました。最近は短時間の車の運転でもアクセルを踏む右足がしびれるようになってきました。昨年11月には、帯広市の手前の芽室町にある気功を使った鈴木バランス整体を紹介され、車で2時間半かけて行ってみました。これが初めての整体でした。一回の施術でかなり良くなってきたのですが、冬道の狩勝峠を越えて滑りやすい路面を長時間運転するのは厳しかったので一回きりでした。その後、富良野市内の北の峰カイロプラクティックを地元の人から紹介されて通いました。一週間おきに6回通い、しびれの頻度はかなり軽減されましたが完治することは難しいようでした。整体という施術は不思議なものだと感じています。ちなみにカイロプラクティックのカイロとはエジプト語で手という意味だそうです。T

編集後記

2月21日に3回目のワクチン接種をしました。1回目、2回目はファイザーでしたが、3回目はモデルナでした。上富良野町は接種日とワクチンの種類は指定されて接種券が送付されてきます。厚労省によると3回ともファイザーの場合の37.5度以上の発熱割合は40%、モデルナは70%との報告がありました。データどおり私は発熱しませんでしたが、妻は接種した翌日38度の発熱がありました。しかし、抗体は交互接種のほうが高いとの結果が出ているようです。ワクチンについてリスクと効果などいろいろな情報が錯綜していますが判断するのは個人です。あらためて個人の意思が尊重される社会であってほしいと願っています。T

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